11月11日 午前:高槻の野菜と農業 農業博士 森下正博 講師

        午後:クラスカフェ ふれあい祭りについて


 大阪府域における農業はいわゆる都市農業である。広大な耕作地があるわけではなく農地の30%は市街化区域内に存在し耕作面積は狭い。従って集約的に生産した新鮮な作物を都市部に近接している立地を生かし消費者に届けることで収益をあげるというスタイルにならざるを得ない。今日はなにわの伝統野菜の復活と食育・地産地消に取り組んでおられる農学博士の森下先生に大阪・高槻の農業の現状について講義していただいた。

【高槻市の農業となにわの伝統野菜】

府県別農業産出額 近畿6府県の中では大阪が最も少ない。兵庫と和歌山で近畿の過半を占めている。

農業総生産額 平成29年のデータ。少し古い

府県別の部門別構成割合 大阪は野菜が多いその次は栗というのが意外


なにわの伝統野菜は現在19品目が認定されている。

認定の基準は①概ね100年前から大阪府内で栽培されてきた野菜 ②苗、種子等の来歴が明らかで、大阪独自の品目品種であり栽培に供する苗、種子等確保が可能な野菜 ③府内で生産されている野菜  となっている。

 

伝統野菜19品目の原産地。高槻は服部越瓜(はっとりしろうり)と三箇牧の三箇牧トマトが認定されている

三箇牧トマト 高槻の三箇牧という地域で50年間にわたって栽培されてきた。とても甘いらしい。

服部越瓜は高槻市の旧服部村(現塚脇)で栽培されている。4月末頃に種をまき8月ころまで出荷される。主に粕漬に加工されることが多い。


伝統野菜SL号の復活

 全国で芽生えかけている伝統野菜の復活は、日本型食生活を見直す点からも大きな意味を持つとともに、このすばらしい地域資源と食文化を次世代に伝えることが緊要の課題である。、伝統野菜は今日の周年にわたる大量生産、流通、消費になじまないために廃れた野菜であることを決して忘れないことが重要である。これは伝統野菜SL号の復活であり、決して新幹線や飛行機にはなることは出来ない。科学万能の時代で人間の力は偉大であるが、自然の猛威には微力であることを忘れてはダメである。我々の命を守ってくれるのは、農薬や肥料が十分でなかった時も幾多の環境圧にさらされながら乗り越えてきた伝統野菜の持つ遺伝的多様性に他ならないからである。その限界をお互い理解し合わなければ、伝統野菜という本物が、またどこか遥か彼方に去り、永遠に我々の手に戻ることはないであろう。

 森下 正博  Written by Masahiro Morishita  

【クラスカフェ・ふれあい祭りについて】 11月30日於豊中市立文化芸術センター

高槻校の出し物はコーラス2曲に続いてドジョウ掬い。これは一見の価値ありの評判

ふれあい祭りで披露する合唱のレッスン。曲目は”あの素晴らしい愛をもう一度””幸せなら手をたたこう”

    入念な打ち合わせ

                整ったかな


初めての合唱練習。マスクで分らないが歌ってる。練習はあと一回。 乞うご期待<m(__)m>